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【Uターン漁師のゴーヘー通信】Vol.109 景気と相場
2005年12月24日発行
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■景気と相場
景気と聞いて皆さんが思い描く事柄はどんなことでしょうか。人によっては近所の商店街の賑わいであったり、お店の品物の売れ行きであったり、自分の収入の増減であったり、お歳暮の内容であったりクリスマスケーキだったりといろいろでしょう。一方相場と聞いて思い描く事柄はなんでしょうか。アルバイト代の相場や近所のスーパーの野菜や肉の値段、ご祝儀や香典の相場などなど、物やサービスの値段をいろいろと思い浮かべるかもしれません。漁師なら当然「市場の魚の相場(値段)」となるでしょうか。
どちらもいろいろありすぎて漠然としてしまうので、今日はそれらを代表する指数、一つは日経景気インデックス、もう一つは日経平均株価でもって当漁協の市場である「札場の相場」とあえて比較してみたいと思います。
あまり実感がありませんが新聞やテレビ報道によれば現在は景気拡大期だそうです。2002年1月を景気の底としてかれこれ4年にわたり景気が拡大をしているらしいです。それを視覚的に表したのが日経新聞社による景気インデックスの推移です。

(NIKKEI.NETより)
バブル崩壊以後3度の景気後退期と2度の景気拡大期を経て今3度目の景気拡大の最中というわけです。2002年1月から始まる3度目は随分と長い景気拡大期であります。
ゴーヘーが漁師になったのは2000年10月ですので2度目の景気拡大期が終わる直前だったわけです。その直後3度目の景気後退期に入りわずか1年のそれが終了しても札場の相場(つまり魚の相場)はその後更に1年程低迷することとなりました。実感としての景気の底は2003年の春頃になります。当時は金融危機が叫ばれ大手銀行も潰れるんじゃないかと心配された頃でした。当時の不安を見事に表現しているのが経済の先行指数と言われる株価指数である日経平均のグラフです。

(イートレード証券より)
この底を境に札場の相場は急に良くなりました。世間ではまだ景気が良くなったような話しは聞こえてきませんでしたが、魚の値段は上がってきて景気回復を実感するようになりました。そして上記グラフに注意書きしているようにその年の10月に「景気は海から」(Vol.51)というコラムを書きました。前出の日経景気インデックスでは指数が100を超える直前だったわけです。日経景気インデックス、日経平均、札場の相場の3者が好調を示した「幸福な期間」だったことになります。
それ以後3者の動きは微妙にずれます。
04年中の日経景気インデックスは右肩上がり。札場の相場は好調。日経平均は10,000円〜12,000円間を上下動。
05年の日経景気インデックスはほぼ水平移動で踊り場の様相。札場の相場は前年より1〜2割安で推移。日経平均は5月から爆上げでついに16,000円に届きました。
こうして見てみると「景気は海から」のコラムを書く前に、日経平均連動の投信か大型株でも買っていれば今頃大儲けでしたね〜(笑)。
いえいえ、それより問題は今後であります。
「景気は海から」と考えれば今年の札場の安値は今後の景気に陰を落としていることになります。日経景気インデックスの踊り場はそれを暗示しているようにも見えます。しかし経済の先行指数である日経平均の好調は先行き不安など微塵も感じられません。また直近の海からのメッセージとしてはナマコとコノワタのすっ高値があります。2002年から2003年にかけての冬ではやはりナマコとコノワタが高値に推移していたという心強い記憶も残っています。
以上から無謀かつ大胆に来年を予想すると「来年も景気は拡大を続ける」との結論になります。
まぁ、多分に希望的観測な結論でありますが(^^ゞ。
最後に、相場繋がりで株がらみの逸話をご紹介します(多少脚色有り)。
1929年10月、ある男がニューヨークの市街を歩きながら、好景気と株高で大きく膨らんだ株資産をどうするべきか思案していました。相場の過熱感に耐えきれず一旦株を処分すべきか、いやまだ上昇するはずだから持っていた方がいいか。
歩きながらふと足元を見ると靴が少し汚れているのに気づきました。「人の足元をみる」とも言います。紳士たるもの靴が汚れていてはいけません。すぐに手近にいた靴磨きの少年の元へ行き椅子に座りました。商売熱心な靴磨き少年は靴を磨きながら男に話しかけました。
「おじさん、株をやってる?。これからは電気株がいいらしいよ」
男は、こんな靴磨きの少年ですら株の話しをするようになったのか、と驚きました。株式相場は異常なまでに過熱しており株価は天井が近いとのだと直感し直ちに持ち株をすべて処分しました。
そして運命の10月24日(木)、のちに暗黒の木曜日と呼ばれるこの日に、株価は暴落を始めした。この日を境にアメリカのみならず世界中が大恐慌へと突入していきました。
ある男とはジョセフ・P・ケネディです(ロックフェラー等諸説有)。あのアメリカ大統領ジョン・F・ケネディの父であります。
え〜と、、、、靴磨きならぬ漁師が株の話しをしちゃいましたね〜(^◇^;)。
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■先週のゴーヘー
○12月12日(月) <しかたなく>
ナマコ引き(汗)。
いえね、ゆうべゴーヘー父が「明日ナマコ引くかぁ」というのですよ。
3バイのテンマが毎日ナマコを引きまくっているんで気になってしかたがないようなんですよ。ひょっとしたら毎日大漁なんじゃねぇのか?。だから毎日引いてるんじゃねぇのか?。そんな気持ちが頭の中をぐるんぐるん回っているようなんですよ。
客観的に見て大漁なわけないんです。たくさん引けるならあっちこっち引く場所を変えたりしないんです。
と、以上を口で言ってもなかなか頭は納得しないことはわかっています。納得するにはやってみるのが一番良い。で、しかたなく「風が吹かなぁ、行くかぁ」と生返事。
ええ、今朝は無風でありました。しかも曇っててごっつぅ寒々しかったです(T_T)。
最初のクラはナマコ1匹。2・3クラはなし。4クラ目にマガナへ来てようやく数匹。以後昼までそこで引いてどうにかカゴ2ハイ分のナマコをゲット。ついでにムール貝を6・7キロとカキ少々、タイラギ4枚もゲット。
タイラギは夕飯のおかずで刺身に。大きな貝柱の刺身でグッド!
明日のナマコ引き?。今日の昼前から吹いてきた風が今猛烈に吹いているのですよ。明日も猛烈に吹きそうなのですよ。というわけで明日はお休みですよ、たぶん。・・・たぶん?
○12月14日(水) <2度目のコノワタ取り>
一昨日のナマコ引きでゴーヘー父が風邪を引いたようで、昨日から寝ているので今日は一人でコノワタ取りを始めた。時間はかかるだろうが昼頃には終わるだろうとやっていたら、途中でゴーヘー母が手伝いに来てくれた。それで11時には全部終了。
いつもの仲買へコノワタを持って行ったらお休みで閉まっていた。いつもはシャッターが開いてるんだけど今日はそれも閉じられていて、しかたなく持ちかえる。
で、村の中のコノワタ専門のお店に電話して買ってもらうことにした。初めての持ち込みなんで向こうもこちらもぎこちないが、今年はコノワタが少ないらしく(当たり前だ)電話したら二つ返事だった。
あ〜、そうか、少ないから高値で買ってるんだな。だから例の3バイがナマコが少なくても必死になって引いてるんだ。なんだか釈然としないなぁ。
○12月16日 <100g、3000円>
コノワタの勘定をもらいに行った。
なんと100gで3千円の単価だった。これならカゴに1パイもナマコを引いてくればコノワタだけで1万2〜3千円になる。カラ(身)も合わせれば1万5千円くらいになるだろう。こんなに値段が高いから風の日でも3バイが必死になってナマコを引いてるんだね〜。
こりゃ、うちもがんばって引かなくちゃいかんね。
来年のことなど心配してちゃいかんねぇ〜。 <ムールの二の舞(泣)
■今週のゴーヘー
○12月21日(水) <タコ瓶引き上げ>
久しぶりによく凪いだんで放置してあった最後のタコ瓶1セットを引き上げに出た。
こんなに凪いでいるのにいつもの3バイがナマコ引きをやっていない。その代わりにカキ引きをやっていた3バイのうちの2ハイが浦前でナマコを引いていた。マガナではもう1パイがひっかけでナマコを拾っていた。
タコ瓶にはタコは入っていなかった。1つだけ入っていた残骸が残っていただけ。端っこの瓶が1つ無くなっていた。_| ̄|○
やっぱ、陸(おか)でバイトだ(苦笑)。
■エピローグ
年末と言うこともあり大胆に来年の景気を予想してみました。ええ、かなりムリがあるのは承知です(笑)。最後の1行が書きたかっただけです、すみません。
ナマコはチャンスがあれば引きに行きたいと思っていますが、なにぶん大寒波で毎日大風&荒れ模様。22日(木)には日中に雪が降って積もる始末。コノワタが高値なのもクリスマスまでなんで今年は実質終わってしまいました。
まぁ、これもしかたないです。冬のこうゆう事態に備えて夏も無駄遣いもせずに生活しているわけですね。それでも少しでも収入があれば嬉しいので、細々と内職やバイトをする日々であります。
年内はこれが最後のゴーヘー通信です。今年一年お付き合いくださってありがとうございました。新年は通常通り7日(土)に発行する予定です。また来年もよろしくお願い致します。
それではちょっと早いですが、皆様、良いお年を!
■次回予告
Vol.110 「漁業は漁師、農業は農家」 2006年1月7日(土)発行予定
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